地震の神話伝説

公開日: 2015年2月1日日曜日



聖書にはさまざまな自然現象が記されています。古代の人々は自然現象をどのようにとらえていたのでしょうか。オーロラや天体の現象は多くの人を魅了し、また、日食や月食、地震や火山の噴火などは災いとして恐れられました。特に、地震は人間の生活、生命を脅かす最大の恐怖であり、世界中に神話や伝説が多くあります。

日本では、古来より、地中深くに大鯰(おおなまず)が棲み、その大鯰が暴れ身体を揺することで地震が起きる、と信じられてきました。大神たちは地中に深く石棒をさし込み、鯰の頭尾を押さえ地震を鎮めたといわれています。江戸期以降は、鯰が暴れると地震がおきる説が一般化し、地震と鯰などの瓦版や絵などが普及したようです。現代においてもよく知られた俗説ですが、本当に鯰が地震を予知できる根拠は見つかっていません。

アイヌでは大地をのせている魚アイマスが暴れると地震が発生するとされ、地震があれば、地震鎮めの呪いとして囲炉裏の灰に小刀や火箸を刺し、アメマスを押さえつけるまねごとをしたそうです。

北欧の神話では、地下の洞窟に繋がれていたロキ神が毒蛇の毒液に苦しみ身をよじると地震が起こるのだと信じられていたようです。古代ギリシャ(ヘレネス) では、巨人エンケラドスや怪物テューポーンが島の下敷きなって倒され、地下で暴れ地震や噴火などが起こるとされていました。韓国でも同様に地下の巨人が動くと地震が起きるといわれていました。

このように、地震の原因の多くは地下にいる生物や神が身動きすることで起こるものだと信じられていたようです。地震の起源、由来を語る神話、伝説はまだまだ世界各地に残されています。

地震予想暦
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