地震から2カ月
公開日: 2016年6月18日土曜日
4月14日夜の地震後、気象庁は「今後1週間、震度6弱の程度の余震が発生する恐れがある」と発表した。誰もが、「2度は来ないだろう、来ても余震だからちょっと揺れる程度」と思ったに違いない。
これまで、大きな地震が二回も続いて起きるなんてなかったこと、だから一回目(前震)の揺れが収まったとき、避難した人たちのほとんどが、2回目の地震(本震)を全く疑わず自宅へ帰った。
そして、2回目の地震(本震)が起きたのである。
前震後、一旦は避難所や車中に避難をしたのに、自宅へ帰ったばかりに、亡くなったという人も少なくない。
余震は「地震の余韻」に過ぎないという固定的な観念が、悲惨な事態に巻き込まれてしまう要因になってしまった。
熊本地震は、わたしたちに大きな問題を投げかけた。
何よりも命を守るには、自然災害を決して甘く見てはいけないということ。
もしもの事態に備える「災害訓練」など、真剣にやっていただろうか。
もし、今、地震が起きたらどうする、そんなことを考えたことがあるだろうか。
○避難所での問題
○初めて知った車中泊によるエコノミー症候群など
○ライフラインの回復までどのように生活するか
○住居や建物の耐震の認知
○地震の情報、災害情報の入手
○行政への災害関連手続等
一個人でも事前の備えは山ほどある。
どんなに備えても、絶対的な準備はありえない。
地震は必ず起きるという前提で、本当に真剣にあらゆることを想定して準備をしなければならない。
地震は終わってない。もはや前震、本震、余震という呼称などどうでもいい。
あくまでも地震。地震はいつ襲って来るやも知れない。
●熊本地震 県内の被災状況
(※6月16日現在、県災害対策本部などの集約分)
□死亡 49人 □震災関連死 20人 □行方不明 1人
□負傷者 1,738人 □住宅被害 143,293棟 □避難所 123ヵ所
□避難者 6,259人 □水道断水 約700世帯